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「基本データ型」ってそもそも何?」
「基本データ型」
Javaを勉強したことのある方であれば、確実に一度は耳にしたことがある方が多いかと思います。
Javaでは、変数を使うときに「その変数がどんな種類のデータを持つのか」を必ず指定する必要があります。これが「データ型(Data Type)」です。これは、Javaが厳格な静的型付け言語であることに由来しています。
つまり、「この箱には整数しか入れられませんよ」と最初に決めておかないと、プログラムが混乱してしまうのです。これは、ジムで言えば「このマシンは脚専用」「この器具は肩専用」と分けられているようなものです。
Javaでは「参照型」と呼ばれるオブジェクトも扱いますが、まずは「基本データ型(primitive types)」をマスターすることが土台作りになります。
8つの「基本データ型」
Javaの基本データ型は、意外にもたったの8種類しかありません。
しかしこの8つを理解すれば、ほとんどの基礎的な処理が可能です。
以下のようなデータ型があります。
それぞれに使用場面がありますが、初心者の方はまず「int」「double」「char」「boolean」から覚えていくのがオススメです!
型 | 説明 | 例 |
int | 整数(標準的なサイズ) | int reps = 10; |
double | 少数を含む数値 | double weight = 72.5; |
char | 一文字の文字データ | char grade = 'A'; |
boolean | 真偽値 | boolean isTraining = true; |
byte | 小さい整数(-127〜128) | byte level = 127; |
short | やや小さめの整数 | short reps = 32000; |
long | 大きな整数(intの上位) | long views = 9000000000L; |
float | 少数点あり(軽量版) | float weight = 72.5f; |
型を筋トレ器具でイメージしよう()
プログラミングが抽象的すぎて分からない…そんな人に向けて、筋トレに例えてみましょう。
int
は「ダンベル」:汎用性抜群。重量設定も簡単でよく使う。double
は「マシン系器具」:微調整しやすく、正確な可動域(小数)を扱える。boolean
は「やる気スイッチ」:ONかOFF、やるかやらないかの二択。char
は「プレート1枚」:1文字だけ扱うシンプルなツール。long
は「高重量トレ」:大量の数値(データ)を扱う場面で登場。
こうやって筋トレ器具にイメージすると、各データ型が「何をするために使うのか」が頭に入りやすくなります()。
よくある混乱ポイント
int vs double
int
は小数点以下がない「整数」です。たとえば 5 や -12 など。double
は「小数点あり」の数値。たとえば 3.14 や 72.5。
初心者がよくやるミスが、「割り算の結果を int
に入れようとして小数が切り捨てられる」こと。
int result = 5 / 2; // 結果は2(0.5が切り捨てられる)
double result2 = 5 / 2.0; // 結果は2.5
char vs String
char
は「1文字」専用。String
は文字列(複数文字)のまとまりです。
char c = 'A';
String s = "Apple";
シングルクォート(’)かダブルクォート(”)かで見分けるのがポイントです。
自分に合った型の使い方を身につけよう
Javaには厳密な型指定が必要なので、使いこなせるようになると「型に守られている安心感」があります。これはまさに、筋トレに例えると、正しいフォームで筋トレしてケガしにくくなる感覚と似ています!
最初は「全部覚えなきゃ…」とプレッシャーに感じるかもしれませんが、実際の開発では「int」「double」「boolean」「String」だけで8割くらい済みます。(知らんけど)
大事なのは、「何をしたいか」によって型を選べるようになることです。無理に覚えるより、“使って覚える” が上達の近道だと、個人的には思います。
まとめ:基本データ型は”フォーム”を固めることと同じ
Javaの基本データ型は、筋トレで言えば「正しいフォームの習得」。これをおろそかにすると、プログラム全体がバグの温床になります。
でも逆に、ここをしっかり身につけておけば、クラス設計・API通信・アルゴリズムなど、今後学ぶ内容もすんなり頭に入ってくるようになります。
焦らず、自分のペースで。ダンベルを1kgから始めるように、コードも1行ずつ積み重ねていきましょう!
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